かかりつけ医のためのCKD治療指針
当院のCKD治療指針について掲示しています。
CKD
かかりつけ医のためのCKD治療指針
腎機能障害(eGFRの低下)及び蛋白尿・アルブミン尿
→末期腎不全・心血管死・全死亡など重篤なイベントの強力なリスク因子になります。
- 蛋白尿・アルブミン尿が増加するほど、eGFRが低下するほど心血管疾患(CVD)イベント、心血管死、死亡のリスクが高まる
- GFRの低下率が大きくなるほど、末期時腎不全のリスクが高くなる
(日本腎臓学会編「CKD診療ガイド」2024より)
CKD治療介入
腎機能障害(eGFRの低下)及び蛋白尿・アルブミン尿
→末期腎不全・心血管死・全死亡など重篤なイベントの強力なリスク因子になります。
少なくとも3ヵ月に一回の血液検査・蛋白尿検査をお願いします。
糖尿病患者さんではアルブミン尿定量検査を実施ください(3か月に1回)
CKD患者さんの薬物治療について
- RAS阻害薬を中心とした降圧薬で、血圧125/75未満を維持してください。
- CKDの適応をもつSGLT2阻害薬を内服させてください。
SGLT2阻害薬の推奨度
- フォシーガ10mg(全ての治療目標に有効なエビデンスがあるため)
- ジャディアンス10mg(末期腎不全への進展阻止に有効なエビデンスがあるため)
- カナグル100mg(2型糖尿病を合併する慢性腎臓病にのみ適応があるため)
*基準に満たない場合でも患者さんの状態に応じてご紹介いただいて構いません。
二人主治医制で治療方針を具体的に考えさせていただければと存じます。
患者さんが紹介を断る場合の治療について
原疾患の特定及び生命予後に関するリスクのご紹介の上、患者さんが断る場合、薬物治療に沿って治療ください。