• 文字の大きさ
  • 普通
  • 拡大
  • サイトマップ
  • お問い合わせ
グローバルナビ表示切り替えボタン

腎センター

当院の腎センターの紹介です。

Kidney center

 当院では多岐にわたる腎臓疾患に対応すべく、令和3年4月に腎センターを設立しました。秋田県南部では唯一のセンターとなります。院内各部門の医療提供機能を集約し、かかりつけ医と専門医の連携を十分に図りつつ、切れ目のない総合的医療を皆さまへ提供してまいります。

各部門の紹介

透析センター

 透析センターは昭和45年に開設され、平成17年8月に新築移転し、広く明るい環境で透析をできるようになりました。当院では厳重な透析液水質管理のもと、尿毒症症状の改善を目的に積極的にオンラインHDF、IHDFを行っています。また、透析療法に関わる合併症の予防および治療も行い、より良い透析ライフを提供できるようチームで努めています。

施設概要

  • ベッド数  40床    バリアフリー
  • 個人用ロッカー・個人用テレビ完備
  • 車いす用トイレ完備

透析実施日

透析日
午前9時~
夜間17時~ × × ×

依頼透析ご希望の方へ

■ 2023年12月現在 受け入れはしておりません。

外来部門

 腎臓内科を週2回(火曜・木曜日の午後・予約制)、専門外来として行っており、併設する泌尿器科と連携の取れる診療体制となっています。診療ブースは1階5ブロックとなります。患者さまのご紹介につきましては、地域医療連携室までお問い合わせください。

【常染色体優性多発性のう胞腎(ADPKD)】について

ADPKDは、遺伝子の変異により両方の腎臓にのう胞(液体が詰まった袋)が無数にできて腎臓が何倍にも大きくなり、腎機能が徐々に低下していく遺伝性の病気です。両親のいずれかがADPKDの場合、50%の確率で子どもに遺伝します。多くの場合は30~40歳代以降症状が現れ、血尿、腹痛・腰背部痛、腹部膨満などが見られます。また、腎機能が低下する前から高血圧を合併することが多く、脳動脈瘤や肝のう胞なども高い頻度で合併します。腎機能が低下してくると腎移植または透析(透析の原因疾患のうち第4位がADPKD)が必要となり、70歳までに半数近くの患者さんが末期腎不全に至ると言われています。遺伝性の疾患のなかでも発症頻度が高く約4,000人に1人が患っていると推定され、日本には約3万人以上、欧州には約20万人以上、米国には約12万人以上の潜在患者さんがいると言われています。

【ADPKDの診断法】

常染色体優性多発性嚢胞腎(autosomal dominant polycystic kidney disease:ADPKD)は,両側腎臓に多数の嚢胞が進行性に発生・増大し、腎臓以外の種々の臓器にも障害が生じる最も頻度の高い遺伝性嚢胞性腎疾患である。嚢胞は加齢とともに両腎に増加していき、40歳頃から進行性に腎機能が低下し、60歳代までに約半数が末期腎不全に至る。わが国の診断基準は家族内発生が確認されている場合といない場合に分けて基準を設けている。

【ADPKDを取り巻く環境】

従来ADPKDに対しては効果的な治療法がなく主な対症療法(降圧療法・飲水の励行等)が行われていたが、2014年にADPKDの進行抑制の適応を有する薬剤が登場し、その後難病医療費助成制度の対象疾患に認定されるなど、ADPKD診療を取り巻く環境は大きく変化した。このような背景から、健康診断等の腹部超音波検査により早期にADPKDを発見し、適切な治療を行うことで、腎機能の悪化から末期腎不全(透析)に至る時期を遅らせることが期待でき、患者様のQOL改善や医療費削減に大きく貢献できる可能性が考えられる。

入院部門

 保存期の慢性腎臓病から透析療法まで、腎臓疾患に関わる全ての方の治療をサポートいたします。また、当院では腎臓疾患の早期診断・治療を目的とした腎生検をはじめ、栄養指導や服薬指導を含めた透析患者さまへの教育入院にも力を入れております。

当院の活動

 当院は、センターとしての機能を発揮すべく、腎臓疾患に係る各種教室や研修会等の開催、専門知識を備えた人材育成を目標に掲げております。

 2021.3.12 雄勝中央病院 腎センター設立記念研修会 開催